こんにちは、ippo(いっぽ)です。
Webライターとして活動して以来、約9年の歳月が過ぎました。
Webライター初心者時代は、クラウドソーシングサービスを通じて個人のクライアントの案件を受注していました。
手探りで始めたばかりで、今よりも文章は稚拙でした。
時には何度も修正依頼が来ては、「最初にまとめて言ってよ」なんて1人でイライラしながら作業をしていたものです。
今思えば、そんな自分を恥ずかしく思います。
初心者と呼ばれないくらい経験を積めた頃のこと。
書いた文字数分だけ報酬をもらえるという案件を受注することができました。
ジャンルはライフスタイル系で、専門的な知識がなくてもOkでした。
自分で構成を作成できたため、稼ごうと思えば1記事で5千円でも1万円でも稼ぐことができたのです。
その当時の私は、いかに効率良く多く稼ぐかということばかりに意識を向けていました。
納品日まで時間に余裕があっても、作成した記事の品質をさらに高めるということを考えず、早く納品して次の依頼を受けようとしていました。
最初は自分が書きやすい数千文字の記事を作成していましたが、次第に欲深い考えが頭を占めるように……。
文字数が増えるほど報酬額は増えるので、数千文字だったのが1万文字、1万数千文字というように、徐々に執筆文字数を増やしていきました。
当然報酬額はみるみる増え、「このペースで行けば受注案件数が少なくてもやっていける!」なんてことを考えていたのです。
そして、文字数が1万文字を超える記事を何度か納品した後で、クライアントから契約終了の連絡が入りました。
まさか契約が終了になるとは思ってもいませんでした。
収入の柱にしていたクライアントを突然失ってしまいました。
そのクライアントからは定期的に依頼があったので、最初は何が悪かったのか全く分かりませんでした。
でも、分からないと言いつつも、実際には自分が一番よく分かっていました。
そのクライアントは搾取されていることに気づいて、発注するのを止めたのだと思います。
もちろん、それが本当の理由かどうかは、今となっては確かめようがありません。
今の自分の仕事への向き合い方と当時の自分を比較すると、自分に非があるのは明らかでした。
お金が発生している以上はライター歴が0年でも9年でも、プロとしてもっと真剣に向き合うべきだったのです。
それからWebライターとして思うように案件を受注できなくなり、ドロップアウトしてしまいました。
Webライターから離れ、アルバイトや派遣社員として安定した収入を得る道に再び戻りました。
数年が過ぎ、在宅で仕事をする魅力を改めて実感し、「もう一度Webライターにチャレンジしたい!」という思いに駆られ、再び在宅でWebライターとして一から始めることにしたのです。
Webライターとして生きていくという覚悟を決めると、さまざまなジャンルの案件を受注できるようになりました。
知識や経験を積む中でクライアントや担当の編集者さんから評価していただけるようになり、少しずつ自分の文章力に自信が持てるようになりました。
当時は分からなかったけれど、今ならよく分かります。
それは、成功している人は失敗した暗黒の時代があったということです。
失敗によって気づきを得て、どうすればいいのかを真剣に考えたから成功するコツに気づき、今につながっているのです。
当たり前のことだけど、ビジネスでは相手とWin-Winの関係でなければ長くは続きません。
どちらか一方に利があり、もう一方が損をすると、損をした方が崩れてしまい、結果的に両方ダメになってしまう。
文字数稼ぎをして収入を増やそうとしていた過去の私のように……。
大切なのは相手も自分もHAPPYでいられるということ。
自分だけHAPPYもダメ、相手だけHAPPYもダメ。
世の中、搾取する人、される人がいるけれど、自分はどちらにもなりたくはないと思うのです。
それは自分が搾取する側もされる側も経験済みだから、そう思えるようになりました。
だからこそ、自分も相手もHAPPYになれる方法を考えることが大切だと思うのです。
この厳しい時代に「そんなの綺麗ごとだ!」「机上の空論だろ!」って思うかもしれません。
でも、今の時代だからこそ、きれいごとが必要です。
そのきれいごとを無視して自分の利だけを追い求める人が多くなってしまったからこそ、争いが起き、互いに奪い合う結果になっているのです。
「お互い様」の精神は、今、この世界にとって一番必要なことではないでしょうか。
自分も大切にしながら、相手も大切にする。
それぞれが話し合って、歩み寄ることが大切なのです。
失敗をしてもいい。
でも、ただ失敗するだけではダメ。
なぜ失敗したのか?
どうすれば失敗せずに済むのか?
何か一つでも気づきを得られなければ、一生同じ過ちを繰り返してしまう。
もうそんな失敗を繰り返す人生は嫌だ。
搾取もしたくないし、されたくもない。
それなら、自分も大切にしよう!
そして、相手も大切にしよう!
せめて自分の手が届く範囲で!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また。
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